最後の「大人の流儀」シリーズ 最新刊

書籍

先日、「大人の流儀12」が発売されたことを知っていたので、本日書店へ。

もう、最終巻になることは解っていた。
昨年 伊集院静さんはお亡くなりになったから。

結構、伊集院さんの影響を 私は受けている。
絵画や花に興味を持ったのも、人生観についても、たぶん相当共感するところがあったのだろうと思う。

騎手の「武豊」が真っ先に尊敬する方と名前を挙げるくらいだし、何より武豊の仲人が この方だ。

手元にある「大人の流儀シリーズ」の第8巻には、直筆サインが入っていて、私の宝物の筆頭。

書店で購入して、すぐに1周目 一気に読んだ。


武豊がドウデュースで日本ダービーを勝った時、後楽園の場外馬券場に買いに行っていた話。
松井秀樹が「私、石川県のシティーボーイですから」と言ったときに、「あのあたりは弁慶しか おらんはずだが」の話。

わかる自分が読んでいて嬉しい。
確かに松井の地元は弁慶だわ(笑) 実際「安宅の関」に行った経験が本で活きる。

今年3月、伊集院さんの「お別れの会」で使われた写真が「最後の晩餐」をバックにしたものだった理由もこの本を読んで、解った。 普通、遺影は本人 どアップの笑顔みたいな感じが多いけれど、珍しいし、カッコいいなぁ・・・と思ってはいたのだけれど。

世界の絵画を見てきた伊集院さんでさえ、「教会の部屋に入った瞬間、思わず息を止めてしまう感動があった」との事。  私は先日、徳島の大塚国際美術館で「最後の晩餐」を見て満足してしまっていたけれど・・・
行くかな。ミラノ。

フランスも、なんだかんだ言っても一人で何とかなったし、そもそも「一人で旅に出る」というのも、元々は、伊集院さんの本やメッセージから始まった事だから。

今回、この本を読んで、あぁ・・・やっぱり日本全体がそうなんだ。と思った一節もあった。
「大人の仕事」という一節で、109ページから111ページの部分。
会社はパワハラに必要以上に敏感になっている・・・と始まり
社会と学校の何が違うかを理解できない若者は・・・ で終わる

「みっともない」という一節でも、確かになぁ・・・と思う事が。
公共交通機関の中で騒ぐ子供をそのままにしている親。
伊集院さんは、子供の手をつかんで怒鳴ったらしい。
躾ができていない子供を連れていくならトラックか何かにしなさい
ここまでは、凄いのだけれど、結局その後 奥さん(篠ひろこ さん)に「こんな見ず知らずの土地で あんな事をするのは 愚かでしかありません。」と説教をされ、全く頭が上がらないところが面白い。

たぶん、また一人で考え事をしたくなって引きこもり遠出をするとき、必ず1冊は「大人の流儀」シリーズを持って行くことになるのだと思う。

昨年12月。競馬のグランプリ「有馬記念」
優勝ジョッキーは競馬ライターに こう語っていた
「今日は伊集院さんの月命日なんです」

そうなんだよ。明日は伊集院さんの一周忌
もちろん忘れているわけは無い。
最後の直線、馬混みで進路が無かったとしても、伊集院さんが無理くりヴィクトリーロードを作ってくれるような気がするので、この本を持って東京競馬場に向かおう。

またどこかで 大人の流儀12 [ 伊集院 静 ]
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