海炭市叙景

　大晦日　本年度の乗り納めは、もちろん函館行。

　

　今年は搭乗前の条件宣告も全く無く・・・　いいのか？　と逆に不安になりつつ離陸。

　

　眼下に北の大地が見え始めた頃、　機長アナウンスが。

　「これより雪雲に入ります」

　避けて通れぬ雪雲突破。　でも突破してくれるって事は函館に降りられるって事なので。
　降りられないときは「突破すらしてくれない」（笑）
　
　定刻より5分早く、雪の無い（あれ？？）函館空港に無事到着。

　空港で「おかえりなさい」　「ただいま～」のやりとり後　少し油を売る。
　雪がチラチラしてきたので空港脱出。　
　脱出直後より本降り。

　雪の降る中　函館駅近郊を歩く。　

　

　松風町の電停の真ん前に「マクドナルド」出来てた・・・。
　でも、そっちが目的じゃなくて、移転場所が確定した「いきつけのBAR」の場所確認。

　

　
　またここで　オリジナルカクテル「海炭市叙景」　と　「アビエイション」　飲める～～。

　という事で函館がモデルの小説「海炭市叙景」を読み、　ただ静かに降る雪の中、自分の雪を踏みしめる音だけが響く静寂の世界に到着。

　

　北海道　年末の定番「口取り」（おせちに見えますが、全部どでかい和菓子）を見ながら一人　この一年を振り返る・・・。

　

　今年は　はっきり言ってしまうと全然良い1年じゃなかった。
　心身ともに「すり減らした」だけの1年。

　自分一人の努力と頑張りでは解決しないことが今年は多すぎて、心の貯金が底をついてしまったからなのかな～～と・・・。

　かといってON　も　OFF　も妥協したら、そっちのほうが後悔してしまう。
　
　良くない時もあるから、良いときも　いつか必ずやってくるのでしょう。

　窓の外の景色は何十年も前から変わらず、今も静かに雪が降り続いています。
　暴風雪にも負けず家々を守っている防風林。

　来年は「防風林」を目指すか（笑）

　一人　無音の白い世界で年を越します。